当塾は受験合格や成績アップといった「現在」の目標だけではなく、「過去」を振り返り自分を見つめ直す機会をつくり、将来的に自分は何をしたいのかを考え「未来」に繋げる教育を行っています。
この教育方針にしている背景には、お子さん親御さん共に「思考停止」にならないようにするという目的があります。
どういうことか。
順を追ってお話します。
この世の中には既に出来上がっているたくさんのレール(道筋)があります。例えば、学校に行く、受験をして進学する、就職して働く。学校や会社から与えられた宿題や仕事をひたすらこなす。これらは多くの人に共通する人のルートであり、もはやこれらが当たり前になっています。
もちろんこれで自分の満足するような楽しい日常が送れていれば何も問題ないかもしれません。しかし、これらのレールに沿って毎日をおくることで、苦しい、辛いと感じる人もいます。その大きな原因は、このレールに沿って歩むことが自分にあっているのかを見つめ直す機会、そして自分にあっているレールは何なのかを考える機会をつくらないことで、「なんでこんなことしないといけないのか」という疑問が解消できずにただ目の前のことをこなしていること、があると私は考えています。
学校に通わないといけないから通う。
会社に行かないといけないから行く。
勉強しないといけないから勉強する。
仕事をしないといけないから仕事をする。
受験しないといけないから受験する。
上司に指示されたからそれを実行する。
これらは決して間違っている行動という訳ではないですが、完全に思考が停止してしまっている状態です。
「なぜ学校に通うのか？」
「なぜ会社に行くのか？」
「なぜ勉強するのか？」
「なぜ仕事をするのか？」
「なぜ受験をするのか？」
「なぜ指示されたことをやるのか？」
もう一歩踏み込んだ「なぜ」を自分自身で考えるだけで、自分がこのレールに合っているのか、そして自分があっているレールは何なのかを考えるきっかけになります。
1番上の「学校に通わないといけないから通う。」を例にします。
なぜ学校に通うのか？を考えると、既に学校に通うことに満足している人は「友達と合うのが楽しいから」「授業が面白いから」などの理由が出てくるでしょう。一方、学校に通うことで苦しい辛いと感じたり不登校になっている人からは「楽しくないから学校に通う理由が分からない」という答えが上がってくるでしょう。
そこから更に深堀ります。「学校が楽しくなるにはどのようにすればいいか」または、「学校以外の選択肢(フリースクールや自宅での勉強など)だったら楽しくなれるか」を考えます。
すると、「一部の仲の良いお友だちだけと関わるなら楽しく通える」だったり、「自宅での勉強なら友達関係のことを気にせず思いっきり自分の好きなことができる」といった答えがでてきます。
こうすることで、最終的に、自分がこのレール(学校に通うということ)に合っているのか、そして自分があっているレールは何なのかが少しずつ見えてくるはずです。
ここで重要なのは、これらの問いに正解を見つけ出すということではなく、考える機会を設けることに意味があるということです。
絶対この考えが正しいということはありません。みんな一人ひとり人生は十人十色。そしてどの人生も正解不正解などありません。ですから自由に考えていいのです。そして、辿り着いた考えがどうかというより、考える時間をつくり、自分自身に向き合うことで、これからの行動に納得感を持つことができるので、考えること自体に意味があるのです。
「過去」を振り返り自分を見つめ直す機会をつくり、将来的に自分は何をしたいのかを考え「未来」に繋げる。これは自分自身が後悔なく、納得した日常を送るために欠かせないことです。
「なんで塾に通ってるんだっけ？」「なんで勉強してるんだっけ？」「そもそも受験なんてする必要あるの？」「将来にどう活きるのか？」といった問いを考えずに、ただ受験に合格することだけを考えても、モチベーションを維持できなかったり、勉強苦しい、辛い、、となりかねません。
これは親にも言えることです。子どもに対して「勉強しなさい」「この学校を目指しなさい」「学校に行きなさい」などと言っても、子どもが納得していなければ、成績に伸び悩むことがあります。
親、生徒、そして塾の講師陣。それぞれが「思考停止」することなく、一つひとつの行動をなぜするのかを考える。そして納得感を持って前に進む。既存のレールにとらわれず、さまざまな道を検討することで、自分自身の可能性を広げることもできます。
当塾は「思考停止」にならない教育を徹底します。
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