
(この記事は平日1日おきに4つに分けてお届けしています。)
前回の記事はこちらから▶︎
この「心の理解」についてのテーマでは、「こんな時、この子をどうしたら良いか」のその前に、
「こんな時、この子の中では何が起こっているのか」という、人間理解の基本的な知識に基づいた情報共有をしていきます。
「こうすれば...」というハウツー知識はもちろん役に立ちます。
しかし、その方法が、その子に合っているかどうかは、その子の中で何が起こっているかによって違うはず。
心についての基本的な知識を持っていることが、たった一人の「その子」と関わりを築いていく、ふとしたヒントになるかもしれません。
「心を読む」こと
前回の記事では、心の理論を土台に、自分や他者の心について考える力として、「メンタライジング」という考え方(概念)があることについて紹介しました。
それは日本語で言うならば、「心で、心について考えること」 だと言えるのかもしれません。
「わかる」ことと、「わかろうとする」ことの違い
これまで見てきた
・他者の視点に気がつくこと
と、
・その情報を「積極的に読み取って」、自分の理解につなげ、そうすることで感情や行動を調整していくこと
これらは、「同じ」プロセスで行われているというわけではないのです。
・表面的な手がかりを受け取れること
・状況や過程を踏まえて、「心の意味」を読み取ること
・そして、そのときに情緒的な共感が働くこと
これらのことが揃ってはじめて、「心で心を考える」力が豊かになっていくと考えられます。
そして、ここで大切なのは、“意味”と“共感” です。
人と人との間でコミュニケーションをとり、相互に理解し、やりとりをしていくことには、そこで交換される情報の「意味」がお互いの中で機能することが必要です。
そして、人と人の間にある意味がわかるには、「共感」も、一つの大切な鍵となってきます。
つまり、相手の気持ちに対して、自分自身の「経験」を通した「理解」が紐づけられていくことで、他者の言葉や行動の背後には「意味」があるということを理解していくことができます。
人間の心では、「意味」と「共感」が支え合いながら、相互に働くことで、他者の意図や立場を考えた反応や受け答え、行動ができるようになると言えます。
メンタライジングーすなわち、心で心を考えることは知的であり、かつ情緒的な働きのようですね。
心の機能、脳の機能
こうした意味の理解や共感を支えるのは、脳の「前頭前野」、頭の前側の、特に内側の部分だと考えられています。

「脳」やその「機能」というと、少し専門的な領域だと感じられるかもしれません。
しかし、私たちの「身体」と「心」は、様々な器官とその機能によって支えられ、日々の小さなことから大きなことまでを行っています。
お子さんの行動や様子について、その「心を理解する」ということは、「意思」と「能力」よりも、それを支える「仕組み」と「構造」、そして「機能」から考えていくことではないかと、私は考えています。
(そうした人間の理解は、「神経・生理心理学」などに分類されます。)
次回の記事では、前頭前野の具体的な働きや、子どもたちの応答や行動、学びとどう関係しているのかを、イラストを使いながら噛み砕いて、イメージを広げていきたいと思います。
夕方からは冷えますが、日中は晴れて、紅葉の輝く美しい日が続いていますね。
それでは、今週も暖かく、どうぞご無理なくお過ごしください!
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