学習塾ミチビキ

【スタッフのつぶやき vol.45】「ワーキングメモリ」を使った遊びや作業 ー日常の中で「実行機能」を育むー

 




 

この記事では、お子さんの「行動」や「反応」、「学習」などの様子に関する

「なぜ?」「どうして?」について、
人間の心の理解」という観点から、機能や仕組みの基本的な知識に基づいた情報を発信していきます。

目に見えない「心」について知ることは、

この子の中で、何が起こっているのか

この子の世界には何が見えているのか

について考える土台を持つことにもつながります。

そしてその土台から、たった一人の「その子」と関わりを築いていく、ふとしたヒントが生まれてくるかもしれません。

 


 皆さま、明けましておめでとうございます。

 

Michibikiゼミの渡辺です!

昨年は大変お世話になりました。

新年、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 

昨年までの記事の中で、頭の中の前頭連合野で働く「実行機能」という機能について、脳の働きの「仕組み」と、それがうまく働かなくなる原因となる「背景にある理由」について、「心」や「体」や「環境」から考えられる、様々な可能性について見てきました。

 

 

 

 

 

様々な機能が組み合わさって動いている「実行機能」は、あらゆる状況や環境に影響を受けるだけではなく、人によってどのように動いているかも少しずつ違っています。

 

例えば、私の場合は「書く」という作業が、どんなことを覚えるのにも、実行するのにも不可欠なタイプです。

「聞く」ことで何かを覚えたり、何かを実行するということは少し苦手です。

これは、もしかしたら実行機能の中で「視覚や作業の記憶」が得意だからなのかもしれませんね。

 

それでは、「実行機能」の得意・不得意というのは生まれつきで変わらないものでしょうか。

 

実は、小さい頃にしたような様々な遊びや、日々の何気ない作業の中にも、実行機能の働きを活用しているタスクがたくさんあります。

 

そうした遊びや作業の繰り返しは、実行機能を活性化させる練習にもなります。

例えば、好きなキャラクターの名前や本やゲームに出てきた呪文を覚えたりすることだって、新しいものの名前や言葉を覚える「言語の記憶」や「リスニング」の力とも関係します。
 
歩く、走る、自転車に乗る...など様々な運動を通して私たちの足腰が鍛えられ日々の力になっているように、「頭の中の働き」も、筋肉のように、様々な活動を通してトレーニングすることで、飛躍的な変化ではないとしても、小さな積み重ねがふと、課題の達成に必要な力を補うことにつながっていくかもしれません。

 

 

それでは、どんなことで実行機能の働きが育まれていくのか、これまでに見た

 

「ワーキングメモリ」

「抑制」

「更新」

「切り替え」

 

といった実行機能の働きから、それぞれの機能に役立つ「遊び」や「ワーク(作業)」について考えていきましょう。

 

仕組みを知ることで、それらがどのように「学習」や「仕事」といった総合的な働きを可能にするのか、

そのことをヒントに、それらを支える要素によってできる作業について、次回の記事から小さく分けて考えていきます。

 

この記事ではまず実行機能の要素が一体どんなものか、「ワーキングメモリ」からおさらいしましょう🔍

 

ワーキングメモリ ー頭の中の作業台を、広く使うー

ワーキングメモリは、「必要な情報を、少しのあいだ頭の中に置いて使う力」のようなものです。そうすると、一度置いた情報をまた必要な時に取り出して使うことができます。

 

ワーキングメモリがうまく働いていないと、

 

2つを聞いたら、1つは忘れてしまう

忘れ物が多い

複数の物事や指示の理解が難しい

読み書き(特に、ノート→教科書→ノートなど、往復すること)

話を聞いている途中で内容が抜けてしまう

やることが分からなくなり、動けなくなる

計算が遅い

集中力がない

 

などといった様子が見えやすくなります。

 

これは聞いていなかったり、怠けているとは一概に言えず、頭の中の作業台が、いっぱいになってしまいやすいことの表れであるとも考えられます。

 

作業する机が小さければ、そんな作業もだんだんと混乱し、うまく進まなくなっていってしまいますね。

 

ワーキングメモリは、生まれ持った特性もありますが、
日常の遊びや関わりの中で、少しずつ使うことに慣れていくことができるとも考えられます。

 

これまでの記事では、「実行機能」の一部であるワーキングメモリが、

「どのような機能を担い」、それがうまく働かないと、

表面的にどのような「様子」が見えるのか、

ということについてを中心に考えてきました。

 

それでは、「ワーキングメモリ」自体は、どのような「仕組み」と「要素」で機能しているのでしょうか。

 

 

ワーキングメモリは、

 

・音韻ループ(言語性)

・視空間スケッチパッド(視空間性)

・エピソーディックバッファ(長期記憶)

・中央実行系

 

という要素から成り立っていると考えられています。

 




まず、言語性ワーキングメモリの「音韻ループ」という機能と、

視空間性の「視空間スケッチパッド」という機能についてみていきましょう。

 

これは、「『聞いたこと』を作業台に置いておくこと」と、

「『見たもの』を作業台に置いておくこと」と言い換えられます。

 

ここでピンと来る方もいるでしょうか。

 

学校の授業で、「板書」をしたり、「指示に従って動く」といったことには、この「ワーキングメモリ」の働きが必要になります。

 

 

次の記事から、まずはこの「音韻ループと」「視空間性スケッチブック」の働きに注目して、どんな遊びや作業が役に立つのかを見て考えていきます。

 

実は、私たちは小さい頃から身近にある遊びの中で、これらの機能をたくさん使っています。

それぞれが担っている機能を確認し、それらを踏まえ、どのような行動の中で、「ワーキングメモリ」の機能が使われているのかを考えてみましょう!

 

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 


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