学習塾ミチビキ

【スタッフのつぶやきvol.48 】見て覚える ー〈シリーズ〉頭の中の監督役 ’’実行機能’’ を育むー



 

この記事では、お子さんの「行動」や「反応」、「学習」などの様子に関する

「なぜ?」「どうして?」について、
人間の心の理解」という観点から、機能や仕組みの基本的な知識に基づいた情報を発信していきます。

目に見えない「心」について知ることは、

この子の中で、何が起こっているのか

この子の世界には何が見えているのか

について考える土台を持つことにもつながります。

そしてその土台から、たった一人の「その子」と関わりを築いていく、ふとしたヒントが生まれてくるかもしれません。

 


 

こんにちは!Michibikiゼミの渡辺です。

1月も半ば、あっという間ですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

冬休みやお正月休みを経て、日常のペースを取り戻しつつある頃かもしれないですね。

 

さて前回の記事では、「実行機能」の働きの一つである「ワーキングメモリ」の要素である、「言語性ワーキングメモリ」の「音韻ループ」の機能から、

身近な遊びや作業を通して、このワーキングメモリを積極的に使う方法について考えました。

 

前回記事▶︎

michibiki.hatenablog.jp

 

 

 

今回の記事では、ワーキングメモリの視空間性の機能である、

視空間スケッチパッド」という機能から、

日常の中で「見て覚える」働きを活性化する方法を考えていきます🔍

 

 

視空間スケッチパッドを育てる遊び・作業―「見たもの」を頭の中に置きながら使う―

 

視空間スケッチパッドは、頭(心)の中で、形・位置関係・順番など、目で見た情報を一時的に頭の中に置いておく働きを担っていると考えられています。

例えば、黒板を書き写す、図を見て理解する、といった場面で使われています。

心の中の目」とも言えるかもしれません。

 

視覚的・空間的な力である視空間性の機能は、

①頭の中にある「イメージ」を保存して、

②視覚的な手がかりがなくなった状態で、

③さらにそれを頭の中で動かし、回転させたり移動させたりする「操作」を加えることで、

 機能が活性化されると考えられます。

 

テトリス」などはそうした機能を使った典型的な遊びですね。

(画像出典:Tetris」の写真素材 | 8,314件の無料イラスト画像 | Adobe Stock

 

他にも、

パズル
 全体の形を「イメージ」しながら(お手本を参照することで)、ピースを当てはめていく

積み木・ブロック遊び
 完成形を思い浮かべつつ、配置や順番を考えていく

折り紙
 お手本を見ながら、どうすればその通りになるか、「今見ている形」と、「作業した後の形」を頭の中でつなぐ

間違い探し
 イラストや図で見た像(イメージ)を覚え、参照することで違う箇所を見つけ出す

 

 遊びもとても身近ではないでしょうか。こうした作業が実は、

「見た情報」を一度作業台に置いて、

 別の判断をしながら使い続ける

という、「視空間性機能を使う練習」にもつながります。

 

また、

 迷路

 ナンプレ数独

 見本を見て絵を描く

 地図や案内図を見ながら移動する

といった作業も、日常的にできて、視空間スケッチパッドを自然に使う活動ですね。

 

迷路を解く、数独の解答、絵を描く、地図を読むといったことを何度か繰り返し行っているうちに、はじめよりも早くできたり、上手にできるようになるのを感じたことはないでしょうか?

 

それは経験や学習によって、視空間性のワーキングメモリが鍛えられているからなのですね。

 

これらのことから考えてみると、学習の中で基本的に行う、

・算数の展開図を見て「組み立てたらどうなるか」を想像する力

・漢字の「へん」と「つくり」を認識したり、書字のバランスを整えてノートを取る力も、

この機能に支えられていると考えられますね。

 

例に挙げた遊びや作業は、学習を進めていく時に使う、「脳の力の基礎」の準備運動とも言えるかもしれません🏃

 

もしお子さんが板書や図形問題を苦手にしていたら、ドリルに取り組むといった直接的なことだけではなく、こうした「視覚的な遊び」を取り入れることで、

肩の力を抜いて、楽しみながら、「見る力・イメージを操作する力」を使うことに少しずつ慣れていくのも良いかもしれません。


次回

 

一つ前の記事と今回の記事を通して、ワーキングメモリのなかの、

聞いて覚える「言語性」の機能と、

見て覚える「視空間性」の機能とに分けて、

それらの機能を使った遊びや作業について見てきました。

 



 

次の記事では、ワーキングメモリの残りの機能の一つ、「エピソードバッファ」を活性化する作業についても考えていきます📝

 

「エピソードバッファ」とは、過去の経験の記憶と今の記憶を結びつける機能を担います。

そして、ここまで見た、「聞いて覚える」、「見て覚える」、次に「過去の経験を思い出す」といった機能をまとめて調整する「中央実行系」の機能についても最後に見ていきます。

 

「見て、覚えて、操作する」遊びについて、みなさんいかがだったでしょうか?

身近な遊びでもしアイディアがあれば、ぜひ感想でお寄せください!

 

それでは、また次回お会いしましょう🌿

ここまでお読みいただきありがとうございます!


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