
※こちらは前回の続きです。
また、以下のようなお子さんの姿を見たことはないでしょうか。
「少しでも間違えると全てがダメだと感じ、途中でやめてしまう。」
こうした姿も、過去の経験から自信を失っていたり、あるいは、「完璧にできないなら、やらない方がマシ」と考えてしまう白黒思考が影響している場合もあります。
こうした、本人にとってもわかりづらい、「心の困難」は、それ自体が誰かの迷惑になることもなく、行動の「回数」や「程度」で客観的に計測することも難しく、また背景事情が非常に見えづらいです。
その結果、「学習機会の損失」や「自己肯定感の低下」といった困り感や傷つきが、誰にも気づかれないまま心の内側に積もっていってしまいます。
「周囲に迷惑をかけていない」という理由で、その子自身の本来の力や資質や、学びの権利や、健やかな心の成長が軽く見られ、大切にされないということは、親御さまからの実際のお声を耳にする中でも、教育の現場で往々にして起こっている出来事だと感じます。
内にこもり、外に出さないことも一つの「SOS」?
私たち大人が、子どもの「サイン」の捉え方を変えることで、子ども自身の困っていることが「見えてくる」こともあります。
攻撃的な行動や、周囲に影響を与える授業妨害などの、「外から目に見える問題」も、そして今回触れたような、自分の内側で苦しみ、助けを求められなくなっていく「目に見えない心の内側の問題」も、子どもが自身の困難が現れた、異なる形の「子どものSOS」です。
特に、静かなグレーゾーンの子どもたちは、助けを求めるスキルが乏しかったり、過去の経験から「どうせ言っても無駄だ」と諦めてしまっていることも少なくありません(このことを、学習性無力感と言ったりします)。
この諦めこそが、彼らを社会や他者との繋がりからさらに孤立させ、より深い困窮へと追いやってしまいます。
「外から目に見えない困難」に光をあて、手を当てることで、防げること、力になれること
「困難が人から見えない」「言葉にできない・しづらい」人、特に子どもなど、弱い立場に置かれた人ほど、今ある社会のセーフティネットや制度からこぼれ落ちやすいという現実があります。
そこから「こぼれ落ちる人を減らす・力になる」ということは、当塾の掲げるミッションでもあります。
「特別支援」という制度も実は、本人が「静かに」困難を抱え込んでいる場合では、有効に機能しないことがあります。
その結果、「見つからなかった」困難を抱えた子には、何が起こっていくでしょうか。
以下もやはり例に過ぎませんが、支援や助けのはざまにこぼれ落ちることの長期的な影響として、以下のようなリスクが考えられます。
学習性無力感(Learned Helplessness)
「自分が無力」な状況に置かれ続けると、その後、コントロールできる状況でも「何をしても無駄だ」と感じ、無気力になる状態。
「授業についていけない状況」が続く子は、この状態にも陥りやすいです。
二次障害のリスク
適切な支援を受けられずに、環境の中で自己肯定感が削がれ続けると、不登校、引きこもり、うつ病、不安障害といった「二次障害」に繋がるリスクが研究で示されています。
「他害・迷惑がないから」と放置されることで、将来的に遥かに大きな社会的リスクを負う可能性を含みます。
生きていくのに必要な「非認知能力」
学力だけでなく、「自己肯定感」、「やり抜く力」、「自制心」といった「非認知能力」が子どもの将来に重要であることもOECDや教育政策機関の研究で指摘されています。
授業をただ受け流し、無気力に過ごす時間によって、この「非認知能力」が育つ子ども時代の機会が奪我ていると見ることもできます。
大切なのは「早期の」「適切な」判断と「その子に合った」教育機会
「外から目に見えない困難」が、誰からも気が付かれていないという状況は、その子にとって、適した教育の機会や環境につながれていないことを意味します。
すると、心の内側では、「目に見えない傷や、学校や勉強に関するネガティブな経験」が、その子自身の資質や可能性の上に積み重なっていってしまうのではないでしょうか。
私たちMichibikiゼミでは、目に見える「問題行動」の背景にある「心の内側の困難」にも、目に見えない「本人の中で起こっている適応の大変さ」にも目を向け、断定的な判断をせず、その子を見つめることで寄り添い、目標に向かって伴走していくことを大切にしています。
一人ひとりの子の抱える、言葉にならず、目にみえる形では表現されないような苦しみや見えない努力にも光をあて、「教育」という場と視点から、その子一人ひとりにとっての適切な関わりや協力を築いていくことが、その子自身が「その子らしく生きていく」より明るい未来につながると信じています。
※出典
・文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
・国立教育政策研究所「社会情緒的能力に関する研究」
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無理して学校に行かせたくない。将来の選択肢をまもってあげたい。
どちらも、おなじくらい大事だと思うから。
Michibikiゼミは、自立支援と進学支援のハイブリット型学習塾。
特性を持つ子どもたちのことを深く理解し、ペースも、教材も、学ぶ順序も、一人ひとりに合わせた学びを提供します。
授業についていけなくても、学校のルールがまもれなくても、じぶんに合った学び方さえできれば、勉強はできるようになる。可能性は広げられる。
わたしたちは、そう信じています。
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